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『ほかげ』

いよいよ本日(11月26日)から、深谷シネマでも『ほかげ』が公開。
早速、観に行ってきました。

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以前、「家の中に封じられた“戦争の傷痕” ~親から子に連鎖した苦しみ~」という番組を観ました。

第二次世界大戦が終わって70年も経つのに、その後もずっと、苦しんでいる人たちがいる。

番組内で語られたのは、戦争から帰還したお父様の、アルコール依存や家庭内暴力、それによって、傷ついた家族たちの姿でした。

玉音放送で、急に平和な生活へ切り替えられるわけではないのです。
戦争とはそういうものだと、物だけでなく、心をもぐちゃぐちゃに破壊するものだと知りました。

この映画でも、それを思い知らされます。せっかく生きて帰ってきてくれたのに。

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この映画に出演されている趣里さんは、現在朝ドラ『ブギウギ』で、主演を務めていらっしゃいます。

ブギウギでは、弟の六郎が出征のとき、姉の家を尋ねてきて、怖いと言いました。
そんな、当たり前の感情すら言えなかった時代。

純粋無垢な六郎のような若者たちが、戦地に赴いていったのです。
塚本晋也監督の野火のワンシーンがよぎりました。

それが映画でもドラマでもなく、実際に起こっていた。そんなことはあってはならないことです。
一体、誰のプライドを守るための、何のための戦いなのだ。それで何が守られるというのだ。考えだすと憤りしかありません。
すべての人は、誰かにとっての大事な人であり、尊い命なのです。


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(祖父のスケッチ)

私の祖父は、戦地にB5サイズほどのスケッチブックを持っていっておりました。
以前、私が祖父のスケッチを見ていたとき、父が言いました。

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(戦地でスケッチをする祖父)

「おばあちゃん(父の母)は、辛かったと思うよ。自分の弟が二人も戦死して、旦那も戦争で中国に行って、やっと生きて帰ってきたと思ったら、今度はインドネシアにかりだされて。祝出征だ!なんて周りは言うけれど、とんでもない、どれだけつらかったか。どれだけ生きて帰ってきてほしかったか」

家族に生きて帰ってきてほしい。そもそも戦争になど行って欲しくない。誰が考えたってわかること。それが言えない世の中の方がおかしいということも。


祖父が、昔の記憶で私達家族を困らせたことはありませんでした。それは当たり前のことではなかったと、祖父がなくなって10年以上もたった今、知りました。

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日常、「生きる」ことを意識することはありません。食べるものに困ることもありません。
でもTVをつければ、それは昔話などではない、現在進行形なのです。
とても、信じられません。

塚本晋也監督は、東京国際映画祭のレッドカーペットで「こういう映画を作らなくていいようになってほしい」と仰っていました。

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パンフレットを購入しました。
黒というより、闇です。飛び散る火花が見えます。

この火は、記憶から消し去りたい恐ろしいものでもあり、その一方で、部屋を明るく灯す火、即ち希望でもあったかもしれません。

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『ほかげ』
監督 塚本晋也
出演 趣里、森山未來、塚尾桜雅、河野宏紀他

【深谷シネマ】
11月26日(日)~12月2日(土)
9:30 -(11:15終映)
*11月28日(火)休館

12月3日(日)~9日(土)
12:30 -(14:15終映)
*12月5日(火)休館

11月29日(水)、塚本晋也監督による舞台挨拶が行われます。
 
 
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