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青森の焼きもの

店内には商品のすべてを並べられるわけではないので、お客様のお求めのものに応じて、奥からだしてきます。そのうつわがどのように使えるのかをご提案しながら一緒に見ていると、どれもいいなぁと改めて思います。

飽きることのない陶器のひとつに、青森のうつわがあります。

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お猪口

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片口鉢はサラダに。

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いやぁ、綺麗ですね。

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特注で作っていただいた、ラーメンやうどんなどに使える大きさの鉢。

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この形の小鉢サイズはもともとあって、中鉢サイズもお願いして作っていただいたのですが、お客様からの「麺類用の丼が欲しい」とのお声をいただいて、ならばこのデザインで大きいサイズを作ってもらおうと、窯元にお願いしました。

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窯の中のどこに置かれるかによって、この黒も濃かったり、グレーに近かったり。
丸みを帯びた素朴で温かい印象のものもいいですが、この形、スタイリッシュで好きです。

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これは須恵器窯という、地下式の窯です。

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(津軽金山焼さんからお写真を拝借)
お仕事を全うした6連窯を取り壊し、須恵器窯を作っているところ。

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青森、津軽金山焼は、茶色いうつわと、上のように黒いうつわがありますが、黒いうつわはこの窯で焼かれています。

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教科書に「縄文土器」というのが載っていましたが、縄文土器は、紐状の粘土を積み上げ、野焼きで作られていたため焼成温度が低く、強度があまりなかったそうです。

それに対して「須恵器」(古墳時代から平安時代にかけて作られていた)はろくろで成形し、窖窯(あながま)という地下式の窯を用いて、1100度以上の高温で還元焼成されることで強く焼締まり、従来の土器以上の硬度を得たそうです。
(Wikipediaから引用)

この窯は、須恵器窯を蘇らせたものです。


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登り窯もあります。陶器の窯はガスや電気などいろいろありますが、こうして薪をくべながら焼き上げる窯は、「焼く」という作業だけでもとても時間がかかります。ここでは薪に、赤松を使うそうです。

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ろくろで成形し、
日陰で1週間〜1ヶ月乾燥。削りなどの作業をして、

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1日がかりで窯に詰めていきます。
窯詰めのときのうつわの置き方ひとつで、火の通り方が変わってしまうそうです。

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窯焚きの際の温度は1350℃。
常に様子を見て、薪を投入しながら約5日間焼き続けます。

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自然の景色を生み出すため、炭入れを行います。

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再度窓を塞ぎます。


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黒いうつわを作るため、最高温度に達してから大量の生木を投入し、煉瓦の隙間もすべてモルタルで埋めます。


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今度は約5日間かけて冷まし、窯出しします。


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最後にやすりがけしながら磨いて、ようやく完成。

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というわけで、今夜は津軽金山焼きのお皿でヒレカツでした笑.。ちなみに、このお皿はリバーシブルなんですよ。

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こうして素敵なうつわでお食事を楽しめるのも、長い月日をかけ、こだわって作ってくれる方がいるからですね。

 
 
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