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青りんごの精神

先日、何の気なしに流れていたTVに安藤忠雄氏が出ていたので、手を止めて話を聴いていたら、安藤氏が建築した大阪の図書館〈こども本の森 中之島〉を紹介していました。

そこには青いリンゴのオブジェがあり、安藤氏がサミュエルウルマンの詩の話を始めました。


私はその詩を以前、尊敬している伯父に教えてもらいました。
「みわこ、チャレンジしようとする気持ちは大事だ。いいじゃないか。求めてやまぬ探究心、それが青春なんだよ」
私はその言葉をいつも、頭の片隅に置いています。


「青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、安易に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。」




「永遠の青春」と名付けられたそのリンゴ。そういえば以前読んだCasa Brutusの安藤氏の特集でも、その詩のことが書いてあったっけ。

安藤氏は言います。
「人間はいつも青年の心で生きないといけない。大人になって成熟することをよしとしているが、やはり人間は死ぬまで青いままの状態で少年の心で生きるのが肝要だ」

「失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。
どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。」


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「いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へ
目指すは甘く実った赤りんごではない、
未熟で酸っぱくとも明日への希望に考ち溢れた青りんごの精神」


きっとこの図書館を訪れた子供たちは、様々なジャンルの本と出逢います。

その歳だからこそ無性に惹かれる本もあるだろうし、今はよくわからなくても、大人になったときに、あぁ、子供のころあんな本を読んだなぁと思いだし、興味をもつものもあるでしょう。

いずれにせよ子供にとって、本との出会いはとても大きなものとなるでしょう。
もしかしたら、彼らにとっての永遠に追いかけたくなる青春の対象との出会いになるかもしれません。


安藤忠雄氏ほどの方でも、まだ尚、青リンゴを持って走っている最中だというならば、私程度の者が自分の限界を決めたなら、言い訳以外の何者でもありません。そういう方の背中ってありがたいものです。


ここ、いつか行ってみたい図書館です。


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営業時間 :11時~18時
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