那須芦野・石の美術館に行ってきた
- 2021/10/17
- 23:10
以前から行きたかった場所を訪れるため、栃木県那須に向かいました。
というか、正確には従妹のだんなさま、けんちゃんが連れて行ってくれました。

午前中の嵐のような強風と土砂降りの雨が嘘のよう。
堂々とそびえる石の蔵は、やはり堂々と水面に映っていました。
隈研吾氏の石の作品といえば、私も昨年の1月に行ってきた、埼玉県所沢にある角川武蔵野ミュージアムが有名ですが、こちらは初期の作品。
もともと栃木県は石の産地、ここでは芦野石を中心に使用されています。

さざ波は風の形。急に寒い空気に身を小さくしながらも、心を撫でるような水面です。

古い米蔵をベースに作られた施設。
松尾芭蕉が奥の細道で歩いた、旧奥州街道から続く通り道としてデザインされています。

中村 裕紀氏の写真展を開催中でした。
以下、中村氏の挨拶文より
「私がこれまで創作してきた風景写真(landscape)、何百万年という地球のエネルギーが凝縮された芦野石、白河石が生み出す静謐な石の空間(stonescape)、そしてロケーションの環境音と馴染み溶け込む気配として存在する音景(soundsccape)の3つの要素の共振効果によって生まれる調和のとれた空間そのものを体験して頂くことをコンセプトとしています。」

石の隙間から光が透けています。よく見ると薄い大理石が組み込まれています。

茶室。
「芦野石」は、那須町芦野地区で産出される安山岩で、御影石と大谷石の中間くらいの硬さ
この石は、焼かれると鉄分が酸化して赤褐色になるそうです。

広い部屋にはステージもあり、隈研吾氏の今までの石の作品や設計図?が展示してあります。

ステージの上では、ランプシェードから漏れるオレンジの灯りと、ピアノのブラックが映えます。

ただの石であるにもかかわらず、これほどまでに惹かれるのは、その奥に、眠っていたであろう悠久の時間を感じるからなのかもしれません。
この時代、部屋が明るいのは当たり前で、美術館であれば、作品が見やすいのも当たり前。
現代であれば、石を思い通りの形に削ることもたやすいことでしょう。
しかし、あくまで石のもつ重厚感や、少しの不安や、やすらぎ、そういった特徴を生かした施設だと感じ、素人ながらその迫力にドキドキしました。

光を操作できるのは、なにも電気だけではありません。
石の削り方ひとつで、光は意思を持ったかのように、角度を持って部屋に入り込んできます。

石のスピーカーからは、重厚感のある音が流れ、一見無機質にも見える石と、モノトーンの静かな写真のコントラストを強調するようにも見えます。

(小さいけんちゃんが撮れました笑)
というわけで、運転してくれたけんちゃんと、付き合ってくれた泉、叔母のおかげで、充実した1日を過ごすことが出来ました。
ありがとう。
「石の美術館 STONE PLAZA」HPはコチラ
栃木県那須郡那須町芦野2717-5
開館時間 10:00-17:00(最終入館は16:30)
休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
※冬季休館(12月末~2月末)
料金 大人800円 小中学生 300円
お洋服と和のうつわと珈琲豆のセレクトショップ
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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というか、正確には従妹のだんなさま、けんちゃんが連れて行ってくれました。

午前中の嵐のような強風と土砂降りの雨が嘘のよう。
堂々とそびえる石の蔵は、やはり堂々と水面に映っていました。
隈研吾氏の石の作品といえば、私も昨年の1月に行ってきた、埼玉県所沢にある角川武蔵野ミュージアムが有名ですが、こちらは初期の作品。
もともと栃木県は石の産地、ここでは芦野石を中心に使用されています。

さざ波は風の形。急に寒い空気に身を小さくしながらも、心を撫でるような水面です。

古い米蔵をベースに作られた施設。
松尾芭蕉が奥の細道で歩いた、旧奥州街道から続く通り道としてデザインされています。

中村 裕紀氏の写真展を開催中でした。
以下、中村氏の挨拶文より
「私がこれまで創作してきた風景写真(landscape)、何百万年という地球のエネルギーが凝縮された芦野石、白河石が生み出す静謐な石の空間(stonescape)、そしてロケーションの環境音と馴染み溶け込む気配として存在する音景(soundsccape)の3つの要素の共振効果によって生まれる調和のとれた空間そのものを体験して頂くことをコンセプトとしています。」

石の隙間から光が透けています。よく見ると薄い大理石が組み込まれています。

茶室。
「芦野石」は、那須町芦野地区で産出される安山岩で、御影石と大谷石の中間くらいの硬さ
この石は、焼かれると鉄分が酸化して赤褐色になるそうです。

広い部屋にはステージもあり、隈研吾氏の今までの石の作品や設計図?が展示してあります。

ステージの上では、ランプシェードから漏れるオレンジの灯りと、ピアノのブラックが映えます。

ただの石であるにもかかわらず、これほどまでに惹かれるのは、その奥に、眠っていたであろう悠久の時間を感じるからなのかもしれません。
この時代、部屋が明るいのは当たり前で、美術館であれば、作品が見やすいのも当たり前。
現代であれば、石を思い通りの形に削ることもたやすいことでしょう。
しかし、あくまで石のもつ重厚感や、少しの不安や、やすらぎ、そういった特徴を生かした施設だと感じ、素人ながらその迫力にドキドキしました。

光を操作できるのは、なにも電気だけではありません。
石の削り方ひとつで、光は意思を持ったかのように、角度を持って部屋に入り込んできます。

石のスピーカーからは、重厚感のある音が流れ、一見無機質にも見える石と、モノトーンの静かな写真のコントラストを強調するようにも見えます。

(小さいけんちゃんが撮れました笑)
というわけで、運転してくれたけんちゃんと、付き合ってくれた泉、叔母のおかげで、充実した1日を過ごすことが出来ました。
ありがとう。
「石の美術館 STONE PLAZA」HPはコチラ
栃木県那須郡那須町芦野2717-5
開館時間 10:00-17:00(最終入館は16:30)
休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
※冬季休館(12月末~2月末)
料金 大人800円 小中学生 300円
お洋服と和のうつわと珈琲豆のセレクトショップ
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
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