どこからも辿り着くことのできない展望台のこと
- 2021/06/15
- 23:45
先日ブログにも書いた東京都美術館では、イサム・ノグチの展覧会以外にも展示を行っていたので、そちらも鑑賞しました。

大きな部屋に様々な作品が並ぶ中、最後に大きな黒板の様な物が目に入ってきました。
正直、不気味でした。
それは馴染みのない、しかしどこかでみたことのあるような字体(非常に説明しにくい)で、黒板を埋め尽くしていました。
恐る恐る読んでみると、「この上に四角い構造物がある」とあり、見上げると確かに壁からバルコニーの様な物が突き出しています。
文章の内容は怖いものなどではなく笑、建築家前川國男氏がこの四角い構造物「展望台」を作ったことに関する論考でした。
この展望台は、2012年の大改修の際、建築法規上の理由からここに通ずる階段を利用できなくなり、孤立してそこに存在しているとのこと。
しかしこれを作るときに前川氏の「人間的スケールを超えた壁面はよろしくない」という意向があったということで、そのままこの展望台は残されたのだそうです(一般の人はどこからも入れないのに)。
この前川氏、近代建築の開拓者と言われているらしい。このアーティストの論考はこうです。
この展望台は、文字通り展望台の機能を果たすことの他に、そこに立つ鑑賞者自身が下にいる鑑賞者に見られる展示物「生きた彫塑」となり、鑑賞されているのではないだろうか。ということ。
私は建築などわかりません。しかし建築だけにいえることではなく、様々なことに疑問をもち、深く掘ってみることで、以外な事実にたどり着くこともあるのかもしれません。
それこそ、昨日ブログに書いた、又吉直樹さんの読解のように。
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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正直、不気味でした。
それは馴染みのない、しかしどこかでみたことのあるような字体(非常に説明しにくい)で、黒板を埋め尽くしていました。
恐る恐る読んでみると、「この上に四角い構造物がある」とあり、見上げると確かに壁からバルコニーの様な物が突き出しています。
文章の内容は怖いものなどではなく笑、建築家前川國男氏がこの四角い構造物「展望台」を作ったことに関する論考でした。
この展望台は、2012年の大改修の際、建築法規上の理由からここに通ずる階段を利用できなくなり、孤立してそこに存在しているとのこと。
しかしこれを作るときに前川氏の「人間的スケールを超えた壁面はよろしくない」という意向があったということで、そのままこの展望台は残されたのだそうです(一般の人はどこからも入れないのに)。
この前川氏、近代建築の開拓者と言われているらしい。このアーティストの論考はこうです。
この展望台は、文字通り展望台の機能を果たすことの他に、そこに立つ鑑賞者自身が下にいる鑑賞者に見られる展示物「生きた彫塑」となり、鑑賞されているのではないだろうか。ということ。
私は建築などわかりません。しかし建築だけにいえることではなく、様々なことに疑問をもち、深く掘ってみることで、以外な事実にたどり着くこともあるのかもしれません。
それこそ、昨日ブログに書いた、又吉直樹さんの読解のように。
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