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ミッドナイトスワン

私はほとんど映画というものを観ないんだけど、ここ2.3年は、オクノヤさんのオススメや、kisobar's talk 、TANPAN'S TALKなどのイベントを通して、年に12回ほど観るようになっていました。昨年は25回。もっともそのうち5回はCATSなんだけど、過去最高だったと思います。それでも人様に比べたら全然観てない方なんだろうけど笑。


映画館で鑑賞したものだけピックすると、1月、リチャード・ジュエルからはじまり、CATS(字幕版、吹替版、応援上映など)、ジョジョ・ラビット、JUDY虹の彼方に、ジョン・F・ドノヴァンの死と生、TENET、最後は10月のミッドナイトスワンでした。

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さて、先日日本アカデミー賞授賞式があり、TANPAN'S TALKの皆さんと一緒に、新宿のTOHOシネマズにてミッドナイトスワンを観たことを思いだし、筆を執った次第です(筆ではないけど)。

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観ていない方のためにかるくあらすじを書くと、舞台は新宿。草彅剛くんが演じるトランスジェンダーの凪沙(なぎさ)は、あるときどうしようもない母親から引き離された親戚の一果(いちか)の面倒を見ることに。
はじめは鬱陶しかった一果の存在でしたが、次第に母性が芽生えはじめ、一果にとっても凪沙はかけがえのない存在になっていきます。孤独を知る2人だからこそ、理解しあえること、必要なことが見えてくる。そんな愛の物語です。

今回、そんなミッドナイトスワンが最優秀作品賞、また、最優秀主演男優賞を草彅くんがとったことで、みんなでこの映画を観に行ったことを思い出しました。

新宿の路地、お世辞にも綺麗とは言えないアパートの雑然とした部屋。本来ならば感じるはずもないニオイまで感じる映画でした。それは決していいニオイとは言えない、どこかの路地で嗅いだことのあるニオイ。

孤独や儚さというものは、桜がそうであるように、悲しいかな美しいもので、あやうさは、手で包もうとして包み込めるものではなく、もどかしく、ドキドキするもの。


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孤独だとか幸せだとかって、一人でいるからとか、みんなでいるからとか、何かを持っていないからとか、持っているからとかいうことは関係がなくて、心に、芯みたいなものがあれば、ずっと火を灯し続けることができるだと思います。

また、この映画の音楽は、ときに凪沙の女性らしい所作の柔らかさを、ときに生きづらさをかき消すかのような、速歩きのヒールの音のよう。とても美しいピアノの旋律です。



予告を観るだけで胸がいっぱいになる。いい映画に連れて行っていただいたなぁと、振り返って、思います(アカデミー賞を獲ったからではなく)。
機会があれば皆様も是非。
あ、ちなみにYoutubeには15分のバージョンもあります。不思議と長くは感じません。
 
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