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貫入とヒビは別もの

澄んだ水のように美しいうつわ。

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たまにこうして細かいヒビがはいっている陶器があります。
これは貫入(かんにゅう)といって、ぶつけて入るヒビとは違います。

陶器というのは、1200度とか、1300度とか、とにかく高温で焼きあげるものですが、それを窯からだして冷却しているときに、土と釉薬(かけてあるうわぐすり)とで、収縮率が違うために、釉薬の方には細かいヒビが入ります。
それを貫入と呼びます。



冷ましている時、リンリンと風鈴のようにとても美しい音を鳴らします。


貫入は、作家さんが意図して作っているものがほとんどなので、とても美しいのですが、作家さん自身もどのお皿にどれだけの貫入が入るのかは(ある程度は経験などでわかるかもしれませんが)焼き上がってみないとわかりません。
同じ形のお皿だったとしても、窯の中の置かれた位置によっても異なるからです。

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1番上の写真はガラスのようになっていますが、透明ではないものにも貫入は入ります。
渋くて素敵です。


また、はじめからわかりやすく貫入が入っているものだけでなく、使っていくうちにめだってくる場合もあります。それは、熱いお料理がもられることで入るものもありますが、大半はもともとはいっていたけれど、よく見ないと気づけないほどのもので、珈琲など色の濃いものものがその貫入にはいりこむことで、際立っただけという事が多いと思います。


もしどうしても色のついた貫入が気になるようなら、漂白剤につけておけば元通りになります。もっというと、使う前に水にひたしたり、一度水道水をくぐらすだけでも、入り込み方がちがいます。

また、粉引といって、粉のように白いうつわも、隙間に水分などが入り込みやすく、その場合ドット柄みたいな模様が浮かび上がってくることがあります。
それは大半が、充分に乾燥させることで気にならなくなります。

土物のうつわは、作家さんだけでなく、自然が作り出したもの。一つとして同じものがない景色を楽しみたいものです。

 
 
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