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木綿のハンカチーフの結末を知っていますか?

最近、大好きな宮本浩次さんが「ROMANCE」というカバーアルバムを発売したことで、頻繁にTVに出演しています。
ラジオも、いつもは決まったものしか聴かないけれど、ユーミンのオールナイトニッポンGOLDとか、岩崎宏美さんの番組なんかをradikoで聴きました。


そのときユーミンがね、こんなふうに言ってたんです。

「今(の音楽)は文学的っていうのが当たり前になっちゃってるのかな。なんでもかんでもちょっと難しい言葉を使ってるような。難解な様な詞に対して、音楽ライターが、誰それのが文学的でって。。。でもそれって文学かよって、老婆心ながらちょっと怒っちゃう感じがあるのよ。
でも、ロックがそうなように、字面がどうとか形がどうじゃなく、姿勢だと思うわけ。宮本くんは、姿勢が文学なの。」

私は深くうなずきました。

宮本さんは文学者です(私はそう思っている)。その文学者が、その熱や繊細な感性を通して、言葉として歌として表現したものを、私はしかと受けとめます!って。
若干強めの速い球が投げられてくるから痛いんだけども。でも、それを知っているとの知らないのとでは、人生で感じ取ってしまう悲しみの量も増えてしまう代わりに、幸せの量も違う気がするんですね。

幸せって、誰かに「これが幸せです」って渡してもらうものじゃなくて、自分で感じ取るものだからね。敏感でいないと気づけないから。


宮本さんの歌に出逢って、言葉により重みが増しました。
全国ツアーがなくなり、作業場でいろんな人のカバー曲を毎日歌っていたという宮本さん。
今回のアルバムには、たとえば「木綿のハンカチーフ」とか、世代じゃなくても知っている「名曲」と呼ばれるものが入っています。皆さんもよく知ってると思うけど、今回私は初めてその歌詞の意味を知りました。

私は今まで、

彼氏があるとき都会にいちゃったけど、都会の絵の具に染まらないで、どうか私の知ってるあなたのままで帰ってきてね。

という、彼女のかわいいお願いの歌だと思っていました。
太田裕美さんが軽快な感じで歌っているイメージがあったから。

でも実際は、随分違います。

彼氏は都会に来て、初めこそ「華やいだ街で、君への贈り物探すつもりだ」って意気込んでいるんだけど、徐々に会えない時間が長くなっていき、それでも彼なりに、彼女のために、都会で流行りの指輪を贈ろうとするんだけど、彼女は喜びません。びしっとスーツを着た姿を見てくれといっても「草に寝転ぶあなたが好きだったの」と、いつまでも変わらず、口紅もつけず垢抜けない彼女。

だけど彼女は「木枯らしのビル街、からだに気をつけてね」と、彼のことを変わらずに想い続けています。

そして2人はすれ違っていきます。

彼は言います。
「恋人よ。君を忘れて、変わってく僕を許して
毎日愉快に過ごす街角
僕は 僕は帰れない」


そんな彼に対して彼女は最後のおねだりをします。

「涙拭く、木綿のハンカチーフください」


宮本さんが出演している番組はほぼ録画しているので
すが、あるとき歌番組からこの曲が流れてきたとき、色んな意味で衝撃を受けました。泣きたくなるほどの。
宮本さんが歌うと、一本の文学作品を読んだ、もしくはいい映画を見たような気になります。



本当は木綿のハンカチーフを貼りたいのですが、公式で出ていなかったので、久保田早紀さんの異邦人を貼ります。ご興味のある方はYoutubeで探していただくと、木綿のハンカチーフもROMANCEも赤いスイートピーもあります。

 
 
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