いらないものまで売らない

お正月に使う祝い箸は、普段の割り箸とは違い、ちょっとゴージャス。
普通の割り箸と違うのは、両端が丸くなっていること。

片方は神様が、そしてもう片方は人間が食べるためだそうで、神様に御食事をお供えし、１年の恩恵を受けるために人間が(年神様と)いただくということなんですって。ちなみにサイズは末広がりの８寸（２４ｃｍ）です。



というわけで、そろそろお正月の準備をと思って、お箸飾りを並べました。（一番左の箸は祝い箸ではありません）



箸置きと箸袋の役割を果たします。
写真のように真ん中や、箸の先を覆って並べます。毎年使っているものとちょっと違うものを使うのも楽しいですね。



お箸はあるという方には、箸飾りだけのもありますし、小さくて軽いので、プレゼントにも向いています。


さて、私は日頃お客様ととても仲良くさせていただいています。お友達みたいに。



今日、夕方いらしたお客様は、お会計するときに「今日もいいお買い物ができてよかったー」
っておっしゃったんです。うれしかった。


うちのお客さまはね、女性、というか奥様方が多くて、すでにご主人がリタイアされている方も多いので、せっかくお買い物に出てきても、気が気じゃないと言っているのをよく耳にします。ちょっと喋っていて、時計を見て慌てて帰る方もいるし、悪いことをしているわけじゃないのに、ドキドキしながら出てくるタイミングを見なくてはいけない方もいます。

その方は、ご注文品を一つ取りにいらしただけで、ご主人がおうちで待っているからすぐに行ってみますと言いながらも、いろんな商品を楽しんで見てくれていたのですが、私は、大丈夫かな、早く帰ったほうがいいんじゃないかなと、気が気ではありませんでした。
でもよく考えたら、小さくなるのがおかしくて、奥様には奥様のリズム、生活があるのだから、もっと堂々としてもいいんじゃないかなって思うんですけどね笑。

みんな、ご主人に気を遣いながら生活しています。



ただスーパーに食材を買いに行って、作って食べ、お風呂に入って寝る。また起きて昨日と同じ１日が繰り返されるという、変わり映えしない毎日の中で、このお店がちょっとでも「楽しみ」になるのであれば、それはとても嬉しいことです。
うちは、毎日のように来てくださる方もいるんだけど、たとえば仕事帰りに寄ってみようかなとか、時間が出来たからちょっと行こうかなとか、疲れたから気分転換に行こうかなとか、特にお酒が出てくるわけではないんだけれども、皆さんの中で、気楽に行ける存在のお店であったらいいなと思っています。



お客様とまた楽しいことができないかなと、いつも思っています。また来年には盛り付け会も復活させたいな。おもしろいこと、楽しいことをしたいし、盛り付けの勉強がてら、美味しいものも食べに行きたいですね。
今日もなんだかイベントに関してすごくお礼を言ってくれた方がいたけど、お客様のためって言いながら、私が楽しいんですから笑。


そうそう。お買い物いただくうえでいつも心掛けているのは、その方に必要ないと思ったら、たとえお客様が買うといっても、買わなくていいと伝えることです。それを伝えた上で、決めるのはお客様です。

今日の方も、お洋服を買おうとされていたのだけれども、ちょっと大きいので、それを伝えてやめてもらいました。うつわも、たくさん選んだのに更に加えようとしていたので、その用途なら、さっき選んだうつわでも使えるから、一旦おうちに帰って、それでも必要だと思ったら、買いに来てくださいと言いました。

売ったら売上になって、お店としてはありがたいんだけど、そういうことではなくて、信頼できるお店でありたいから、お洋服もうつわも、サイズだけでなく、いつも着ているお洋服と合わせやすいのか。いつも使ってる器とコーディネートしやすいのか。それを基準にオススメしていきたいと思っています。

 
 
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
 
 
埼玉県熊谷市別府5-80-3　　
TEL : [phone]
営業時間 ：１１時～１８時
おやすみ：日／月曜／祝日
 
 
 

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