TANPAN'S TALKで観に行った映画のおはなし。
- 2020/10/31
- 22:57
それはにおいがしてきそうな、リアルな生活音が聞こえてきそうな映画でした。
新宿の路地や、お世辞にも綺麗とは言えないアパートの雑然とした部屋。
その割に世話の行き届いた金魚の水槽。
草彅剛さん主演、ミッドナイトスワンを観てきたのは、先日のTANPAN'S TALKでのこと。
昼間展示会などを済ませ、向かった先は新宿。

kisobar's TALKで映画を観るときは、いつも日比谷か六本木の映画館でした。集合の連絡をいただいたとき、今回はなぜ新宿なんだろう?と思いましたが、映画が始まると、その謎は解けました。
映画の舞台が新宿だったのです。

TANPAN LAB会員の、かほるさんと由希ちゃん。
以前は映画鑑賞後、kisobarに移動していましたが、TANPAN LABが出来てからは、映画を観ることもできるということで、LABで鑑賞するようになっていました。

今回TANPAN’STALK初、映画館への遠足。すごくワクワクドキドキしました。

帰ったら(私の家じゃないけど、ホッとしたものだから、あえてこの言葉を使わせていただきたい)、スーシェフのカトタツさんが、ハニージンジャーソテーを作ってくれていました。温かくて心に沁みました。
やりきれない気持ちでいたけれど、みんなでそれを共有するように、ハニージンジャーソテーを食べました。ナイフとか使わずに、お箸で食べることに意義がある。

1人でいても、2人でいても、みんなでいても、孤独というのは感じるときは感じるもので。ほら、よくコップに半分入った水の話しじゃないけど、持っているものと持っていないもの、何に焦点を当てるかなのだと思うんです。
この映画について、あのシーンはこうだった、あの描写がああだった、あそこのシーンはこんな風に思ったって。
同じ映画を見ていても、みんなそれぞれ心に引っかかるところが違う。何が正解か不正解かではなく(いえ、そもそもそんなものないと思うけど)感じたことを思いおもいに話せることが、とても有意義な時間に感じるのです。
私では気づけなかったこと。私とは違う感想。
平和な毎日が、安定している日常が、いいことのはずなのに、人は有限なものにこそ美しさを見出してしまうものです。
桜が毎日咲いていたら、きっとその美しさにも慣れ、忘れ去り、見上げてももらえなくなるでしょう。何にでも同じことが言えます。
草なぎ剛さんが演じるのはトランスジェンダーのなぎさ。子供の頃から身体に違和感を覚えながら、ここまできました。そんな中、母親から受けるべき愛を与えられずに育った親戚のイチカを引き取ることになります。
冒頭で、なぎささんが恥ずかしがる仕草が、女性以上に女性らしく、同じ女性として恥ずかしくなるほどでした。
生きづらさを抱えながらも、それをかき消すかのようにヒールでカツカツと歩くなぎささんがとてもカッコよく、そして切なく。
音楽がまたすごくよくて、まるでなぎささんの所作のように、優雅な女性らしい旋律を奏でたかと思えば、途中から心臓の早まる鼓動のように変化していきます。
予告を観るだけで泣けてしまう。いい映画に連れて行っていただきました。
今までのこのイベントで連れて行っていただく(もしくはLABで鑑賞する)映画もそうだし、投稿を読んで観に行く映画もそうだけど、オクノヤさんにオススメされた映画って、いつも言葉にできない複雑な感情を自分に見せてくれます。
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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新宿の路地や、お世辞にも綺麗とは言えないアパートの雑然とした部屋。
その割に世話の行き届いた金魚の水槽。
草彅剛さん主演、ミッドナイトスワンを観てきたのは、先日のTANPAN'S TALKでのこと。
昼間展示会などを済ませ、向かった先は新宿。

kisobar's TALKで映画を観るときは、いつも日比谷か六本木の映画館でした。集合の連絡をいただいたとき、今回はなぜ新宿なんだろう?と思いましたが、映画が始まると、その謎は解けました。
映画の舞台が新宿だったのです。

TANPAN LAB会員の、かほるさんと由希ちゃん。
以前は映画鑑賞後、kisobarに移動していましたが、TANPAN LABが出来てからは、映画を観ることもできるということで、LABで鑑賞するようになっていました。

今回TANPAN’STALK初、映画館への遠足。すごくワクワクドキドキしました。

帰ったら(私の家じゃないけど、ホッとしたものだから、あえてこの言葉を使わせていただきたい)、スーシェフのカトタツさんが、ハニージンジャーソテーを作ってくれていました。温かくて心に沁みました。
やりきれない気持ちでいたけれど、みんなでそれを共有するように、ハニージンジャーソテーを食べました。ナイフとか使わずに、お箸で食べることに意義がある。

1人でいても、2人でいても、みんなでいても、孤独というのは感じるときは感じるもので。ほら、よくコップに半分入った水の話しじゃないけど、持っているものと持っていないもの、何に焦点を当てるかなのだと思うんです。
この映画について、あのシーンはこうだった、あの描写がああだった、あそこのシーンはこんな風に思ったって。
同じ映画を見ていても、みんなそれぞれ心に引っかかるところが違う。何が正解か不正解かではなく(いえ、そもそもそんなものないと思うけど)感じたことを思いおもいに話せることが、とても有意義な時間に感じるのです。
私では気づけなかったこと。私とは違う感想。
平和な毎日が、安定している日常が、いいことのはずなのに、人は有限なものにこそ美しさを見出してしまうものです。
桜が毎日咲いていたら、きっとその美しさにも慣れ、忘れ去り、見上げてももらえなくなるでしょう。何にでも同じことが言えます。
草なぎ剛さんが演じるのはトランスジェンダーのなぎさ。子供の頃から身体に違和感を覚えながら、ここまできました。そんな中、母親から受けるべき愛を与えられずに育った親戚のイチカを引き取ることになります。
冒頭で、なぎささんが恥ずかしがる仕草が、女性以上に女性らしく、同じ女性として恥ずかしくなるほどでした。
生きづらさを抱えながらも、それをかき消すかのようにヒールでカツカツと歩くなぎささんがとてもカッコよく、そして切なく。
音楽がまたすごくよくて、まるでなぎささんの所作のように、優雅な女性らしい旋律を奏でたかと思えば、途中から心臓の早まる鼓動のように変化していきます。
予告を観るだけで泣けてしまう。いい映画に連れて行っていただきました。
今までのこのイベントで連れて行っていただく(もしくはLABで鑑賞する)映画もそうだし、投稿を読んで観に行く映画もそうだけど、オクノヤさんにオススメされた映画って、いつも言葉にできない複雑な感情を自分に見せてくれます。
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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