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SNSって日常のどれくらい?

この本おもしろいよと言うと、どんなふうにおもしろいの?って聞かれることもあるけど、どんな話?って聞かれることもありますよね。
大切な時間とお金を費やすわけだから、それに値するだけのものなのか?と考えるのは、自然なことですし、私自身も聞くことはよくあります。

だけど似ているようでちょっと違うこの2つの質問。その人にとってどこが面白いポイントだったのかではなく、「どんなお話?」かを聞いた場合、実際のところ、それを聞いてものすごく読みたくなるもの、観たくなるものって多分ほんの少しだと思うんです。
それ以前に「誰が勧めたか」によるところがかなり大きいとは思うんだけど、そうでない場合、ダイジェストではわからないことがたくさんあって、ストーリーがその人の書き方とか演出を超えることのほうが少ないんじゃないかなって思います。

これは本でも映画でもミュージカルでも絵画でも何にでも言えることなんだけど、口でさわりを説明してすべて伝わるくらいなら、文豪なんて存在しないし、監督、脚本、演出、誰でもいいことになってしまいます。

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たとえば私は太宰とか好きだけど、正直、斜陽だって人間失格だって、ストーリーが大きな魅力かというと、それはちょっと違う気がしています。もちろんこれは私の勝手な感想なので、それぞれが感じている魅力で受け取ればいいんだけれども。
なんか人間ってとっても滑稽で、だけどさ、なんかそんな部分が妙に愛おしいよねって言いたくなるような、どうしようもないなって苦笑したくなるような表現が私は好きです。結構ツッコミどころも満載で、ただ退廃的ということばだけで片付けるのは違うと思っています。


SNSもそうだなって、ふいに思いました。

一昨年だったかな、「SEARCH」という映画を観ました。

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ある日突然いなくなった女子高生。父親が手がかりを探すために娘のSNSのアカウントに入り、交友関係を調べ、事件の謎を解き明かそうとするものだったのですが、普通のサスペンスとは違い、パソコン画面の中で物語がどんどん進んでいくというとても斬新な手法のものでした。
ストーリー自体も面白かったけど、SNSについて、SNSでの交流について、考えさせられる映画でもありました。

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父親は、様々なSNSを覗くことにより、自分の知らなかった娘の顔を見ることになります。

SNSというのは、それぞれの生活の中、切り取られたほんの1秒ほどのもので、どこをどんな風に切り取ろうがその人の自由だから、その人の考え方や生活が垣間見れるわけだけど、それはその人の行動の全てではないし、その人の考え方のすべてでもありません。

だけどどんな投稿をするかで、どんな人がみてくれるのか、それによってどんな人と仲良くなっていくのかがある程度決まってきます。Twitterにしろインスタグラムにしろ、それはある意味その人のダイジェストかもしれないけど、見えていない部分を文章や切り取り方のクセなんかで想像するのも楽しいですね。
 
 
 
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