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なぜうつわが好きなのか

最近、初めてのご来店の方がちらほら来てくれたのですが、決まって聞かれるのが、
「ご自分で作ってるんですか?」ってこと。

結論から言うと、私は作っていません。
主に栃木の益子焼が多いのですが、窯元に買い付けにいっています。

こんばんは。お洋服と和のうつわ、珈琲豆のセレクトショップ。埼玉県熊谷にある、Riyonのみわです。


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つい先日、母の弟が急逝しました。
叔父は陶器が大好きすぎて、岐阜に移り住んだほどの人です。

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母がお店をはじめるとき、私はまだ学生でしたが、一緒に岐阜へ行き、叔父に美濃焼の作家さんを紹介してもらいました。

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自宅ではコレクションのステキなうつわを沢山見せてもらいました。
だけど正直、その頃私にはそれらの良さはよくわかりませんでした。

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(これは3年前に買付がてら叔父の家を訪問したときのもの。
文字通り山の中腹に住んでいるのですが、DIYしたテラスで、朝食を作って出してくれました。)



先日、お店によく来てくださるお客様に言われたんです。
みわちゃんはいつからそんなに陶器が好きになったの?
って。

うつわやを始めたのは、元々お茶をやっていた母が、陶器が好きだから。
私も作家のところに足を運んでいるうちに、作り手の想いや苦労を知るようになりました。
また、うつわに関わることで、自然とレストランで食事するときにもうつわに注目するようになり、「美味しそう」と思うお料理は、うつわの力も大きいのだということに気づいたというのも理由のひとつです。。

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でもそこにはきっと、叔父をここまで魅了する「陶器」って、一体なんなのだろうって、はじめて叔父の家を訪ねた時に抱いた疑問があったことも確かなんです。
美濃は焼き物の文化の中心といえる場所です。
そんな場所であらゆるうつわを見せてくれた。

今ではこんなにも興味を持つこととなりました。素敵なうつわに出逢わせてくれた、叔父のおかげともいえます。

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当時美濃で、叔父が連れて行ってくれた体験工房にて、母がつくった黒織部の抹茶碗(ちなみに釉薬は作家さんです笑)。
私も織部の抹茶碗を作りましたが、割ってしまいました。


民藝は、自宅にお迎えしてもらい、使ってもらうことで表情を作られる。味がでる。やがて日常にとけこんでゆきます。

土と炎。
料理人と一緒です。作家がどう調理するかで、「同じ土地の土」でも全く違ったものができます。

私が見慣れたうつわでも、それらをはじめて見るお客様がいます。
こんな綺麗なうつわがあるんだ。
こんな色のうつわがあるんだ。

かつて私が叔父のところで知ったように、誰かにとっての素敵な出逢いの場所になれたらいいな。
うつわは身近な芸術です。
 
 
 
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
 
 
埼玉県熊谷市別府5-80-3  
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日
 
 
 
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プロフィール

Riyon

Author:Riyon
埼玉県熊谷市。籠原駅から徒歩15分ほど、公園のめぐりにある、珈琲豆と器とお洋服の、小さな小さなセレクトショップ、Riyonです。
Open 11:00~18:00 日/月曜/祝日はおやすみです。  

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