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沢山の中の1枚のうつわも、誰かにとっては特別な食事に使われるかも知れない。

私のお店はお洋服やうつわを扱っています。昔から本屋さんに行けば沢山のファッション誌が並んでいます。お洋服やさんは、ブランドを問わなければいろんな場所にあります。だからみんなきっと、お洋服は馴染み深いと思います。

だけどうつわはそうはいきません。

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東京なら沢山お店もあるだろうけど、地方の方は、食器は雑多に置かれたものか。百貨店の上の方にある木箱に入った高級品しか知らない方も多いのです。


陶芸の産地は全国に沢山ありますが、私がよく行くのは栃木県の益子で、混み合う時期でもない限り、高速を使えば2時間半くらいで行けます。窯元へ出向き、これと思うものを買い付けてきています。

益子は全国の陶器の中で、お値段もひかえめで。作家さんは益子出身の方だけでなく、全国から移住されている方がたくさんいるので、伝統工芸もいいけれど、あらゆる文化が持ち込まれて、新しい「益子焼」がどんどん出来ています。

私のお店は、そんな、「どこに行ったら売ってるのかわからない食器」を、いつでも気軽に買えるお店です。
あ、こんなお皿もあるんだ!って知ってもらえたら嬉しいし、お料理の色によってお皿を使い分けてみたり、余白を生かしてみたり、高さを生かしてみたり、楽しむきっかけになったらいいなと思っています。

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言ってしまえば、うつわってね、それを作る作家にとって、何千枚何万枚と作るうちの1つ、そしてそれをバイイングしてくる私にとって、何千枚何万枚と目にするうつわの1つにすぎません。

でも私は、いえ、多分作家さんだって、それが特別な一枚であることを知っています。
ときには、気負わずに毎日の食卓に並ぶ飯碗。
ときには、特別なお食事のとき、とっておきとして食卓にならぶお皿。


たとえば今日、いくつかのうつわがいろんな方の元へ到着しました。個人の方もだけど、旅館や飲食店ですと、静岡の富嶽はなぶささんや、香川のIzakayaダイニング厨(くりや)さん、そして新潟の湯本舘さんなどが、お客さまへのおもてなしにと、お皿やぐい呑を注文してくださいました。

尊敬する人と、ご家族と、恋人と、お友達と。
大切な人とのお食事の席は、その旅館、お店に訪れた方にとって、なにか大事なタイミングかもしれない、ずっとずーっと大切な想い出となるかもしれない。



そんな場の真ん中に出されるご馳走なんです。うつわを作る人、伝える人、お料理を作る人。いろんな人の想いが詰まっています。

特別なお料理。

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特別な一杯。

お客様は、どんな気持ちでその席につくのでしょうか。
そう考えるだけでちょっとドキドキします。喜びの多いお仕事だと、心から思います。
 

みわ 
 
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon 
 
埼玉県熊谷市別府5-80-3  
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日
 
 
 
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プロフィール

Riyon

Author:Riyon
埼玉県熊谷市。籠原駅から徒歩15分ほど、公園のめぐりにある、珈琲豆と器とお洋服の、小さな小さなセレクトショップ、Riyonです。
Open 11:00~18:00 日/月曜/祝日はおやすみです。  

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