ザ・ビーチに見る、楽園という名の排他的コミュニティ。

 16, 2016 21:53
一時期、タイにハマっていました。
 
 
私は、バックパックを背負っていないバックパッカーでした。(キャリーバッグだったので笑)
 
ムシムシした空気、汗で肌に張り付くTシャツ。
お世辞にも快適とは言えません。
でも、日常から離れている快感は、その蒸し暑ささえも、私に受け入れさせました。
 
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こんにちは。
 
熊谷の片隅でひっそり。
珈琲豆・陶器・洋服
セレクトショップ【Riyon】みわです。
 
 
 
飛行機のチケットと地球の歩き方を頼りに日本を出発、まずはカオサンロードという、バックパッカー街のゲストハウスを1軒いっけんまわり、部屋はあるかと尋ねて歩きました。
 
カオサンには様々な屋台が出ており、私はそこで、決まって15バーツ(約50円)ほどのパッタイ(タイ風焼きそば)を買って食べていました。
 
 
 
バンコクから1時間半ほどのところに、アユタヤという古い都市があります。
私はそのアユタヤにある遺跡のライトアップが好きで、バンコクに行くと、必ずと言っていいほどアユタヤにも行きました。
 
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そんなある日、やはり1人できている日本人の女の子と、宿泊していたゲストハウスで知り合ったのです。
彼女とはすぐに打ち解け、私がバンコクに帰る日には「それなら私もバンコクに戻る」といい、その後私が帰国するギリギリまで一緒にいるほど、仲良くなりました。
 
一人で旅をして、友達ができたのは初めて。私たちは連絡先を交換して別れました。
 
 
その頃はSNSどころか、スマホも全くと言っていいほど普及していませんでしたので、ほんの少しの時間を過ごしただけの彼女の顔は、時の流れと共に薄れ、今ではもう思い出すことすらできないし、連絡もとれません。
 
もちろん、一緒に過ごした時間が楽しかったことは、記憶の中に残っていますが、もしもSNSでつながっていたら、元気に旅行に行く彼女の姿を見れたのかと思うと、残念でなりませんし、だからこそ今「私が」「発信する」ということがいかに大きなことか、感じさせられます。
 
 
 
先日、レオナルド・ディカプリオがオスカーをとったことで、私はある映画とその(上の)出来事を思い出しました。
2000年、レオナルド・ディカプリオ主演「THE BEACH」 。
 
 
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日常に飽きあきして、タイのバンコクに降り立った主人公リチャードは、ザ・ビーチという楽園があることを知り、その地図を手にします。

 
偶然知り合ったフランス人カップルと共にその楽園を目指し、ようやくその島へ辿り着いたリチャードたちの目の前には、様々な国籍の外国人のコミュニティがありました。
 
彼らは、現地タイ人と、微妙なバランスでお互い距離を保ちながら暮らしていました。
そこはまさに楽園。
 
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リチャードはそこで、ほんの少しのルールを守りながら、自由な日々を過ごします。
でも、そんな日々は長く続くわけがありません。
 
 
 
日常を受け入れない秘密のコミュニティであるため、あるときサメにおそわれた仲間が、医者を呼んで欲しいと懇願するも、リーダーはそれを断じて許しませんでした。
苦痛にあえぐ仲間を、やがて彼らは見放し、隔離します。
 
「楽園」であるはずのそれは、排他的であり、ビーチに入り込もうとする外部の者の侵入は暴力にたよってでも、頑なに守ろうとします。
 
 
そんな矛盾を抱える「楽園」の正体とは一体何なのでしょうか?
 
 
 
頑なにならずとも、ましてや秘密にせずとも、誰にも縛られず、そしていつでも行き来自由なコミュニティで、楽しくお話ししたり買い物したりすることは、スマホ上のコミュニティで可能です。
 
窮屈だと思えば、一度離れたっていい。
疲れたら休めばいい。
 
 
物語の最後、リチャードは何事もなかったかのようにパソコンに向かい、仲間との集合写真を眺めるのでした。
 
 
文明をある程度受け入れたうえで、変わっていくもの、変えずに守っていくものを自分で取捨選択したらいい。
 
 
それぞれの自由で、そしてそれぞれの責任で、SNSを楽しむことが可能な時代なのですから。
 
 
 
 
 
 
 
Riyon
 
 
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