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同じお皿でも人によって使い方のご提案は異なる

そう多くはないけれど、今までに展覧会と呼ばれるものに何度か入ったことがあります。

その中には立ち止まってしばらく動けないものもあれば、すぐに次の展示に足を進めてしまうものもあります。

もっと知りたくなって、創った人の脳内を探索してみたくなるようなもの。それは必ずしもメインの展示とは限らない。みんなが興味をそそらないものであることもある。

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昨年見た、塩田千春展、ブロンズの手もそうでした。

これを見て、あなたはなにを想像するでしょうか。

生きていることで錆びつき、オイルをさし、問題を作り、ほどこうとしてもっとからまり、磨かれ、鈍くもブロンズの光を放つ。疲れにも見えるし、プライドにも見える。複雑にからまりあったそれは、手の上でギリギリ丸まっている。人はみなこんなものをもって、それでも懸命に生きているのではないか。それでも生きられるじゃないか。

私はそんなふうに感じました(正解は調べていないので、作者の意図は知りません)。

私はしばらくこの作品の前にいたんだけど、ほとんどの方がスルーしていました。人それぞれですね。


反対に、展覧会、というか、展示物によっては、何故かまったく興味が湧かない、考える気にもならないものもあります。「世界観」という言葉でなにかを守っていると感じるものもあります。

何に興味を持つか、どんなことを感じるか、自分でもわからない。
それが展覧会の楽しみでもあります。新たな自分に出逢う瞬間。
お店のディスプレイなんかでそう感じることもあるし、自然の中にそれを見つけることもできる。


そしてそれは、ご家庭の食卓で表現することができる。

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今日お客さまがお皿を選ぶのにすごく迷われていて、アドバイスを求められました。
私はお召しのお洋服からご自宅のインテリアを想像してみたり、手に取るものの傾向から、すでに持っているうつわを想像してみたり。その方のコーディネートがしやすくなるように。

でもね、思うんです。誰にでも同じご提案にはならないなって。
守るべきものと、ぶちこわしたいもの。お客様はその空間を、一体どうしたいのだろう。

たとえば布に墨汁をぶちまけたらどうだろう。たとえば使わなくなった着物の帯を飾ったらどうだろう。
何色で?どんな奥行きで?


日本の建築は、日本人の習慣にあわせてつくられています。理にかなっていることは大事だし、それによって日本人らしい、とても美しい所作をひきだします。着物を着る日本人女性は、本来歩幅がせまく、おしとやかに歩きます。
それは美しい。確かに美しい。
けれども、すべてが「こうあるべき」でなくてもいいと思うのです。

美しさを芯にもち、もっと自由に、広く考えることができたら、きっと生活はもっと楽しくなります。

 
 
 
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
Riyon
 
 
埼玉県熊谷市別府5-80-3  
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日
 
 
 
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Author:Riyon
埼玉県熊谷市。籠原駅から徒歩15分ほど、公園のめぐりにある、珈琲豆と器とお洋服の、小さな小さなセレクトショップ、Riyonです。
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