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伝わる文は文字数ではなく想いとセンスなのかもしれない

知識や感情は、体験によって大きく膨れます。だけど私たちが、この限りある時間で知ることができることはほんの少し。

だから周りの方々や本、インターネットを通じて、毎日たくさんのことに触れ、自分以外の体験からも知識を得るわけだけど、それをただ聞いて流してしまうのではなく、取捨選択して留めておくことは大事なことです。

だけど同じお話でも、なぜ人によって、こんなにも受け取り方が違うのだろうと、よく思います。


Riyonでは珈琲豆を扱っているので、お客さまにサービスで珈琲をお出ししています。
 
そのとき、なにかしら季節のものを添えるのですが、今日はこんなものを。

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お客さまも喜んでくださいました。

ふきのとうの季語は初春だそうです。


先日あるTV番組を観ていたところ、タレントさんがうたを詠み、その俳句の手直しを先生がしていたのですが、私はそういうのに明るくないものですから、なぜその言葉で「○○が何々をする様子、その匂い、その温度などが伝わってくる」とわかるのだろうと、不思議に思いました。
正確には、先生の解説をきけばなるほどと思うのですが、自分では読み解けない。


日本語の(音楽の方の)歌は、英語と違って1音に一文字しかのせられないから、作詞家はその文章から、あるいは余白から、それを読み取ることができるように(ニュアンスも含め)する必要があるし、聞く方もどんなことが起こっているのか、主人公はどう思っているのかなどを読み解く必要性があります(それが面白いわけだけれども)。

とはいえ、ある程度の物語はそこに書いてあるわけだから、「誰が」「どういった関係性の人に対して」また「どういった位置づけの物やことに対して」言おうとしているのかをある程度想像することは可能なことが多いです。
だけど俳句はそれを五七五、たったの17文字だけでやろうとしているわけです。


先ほども書いたように、普段の話し言葉や本などの同じ言葉でも、人によって受け取り方が違うのだから、17文字しかなければ、それはもっと難しいだろうに、この番組の先生のお話を聞いていたら、その一言から多くのことを想像し、光景が目に浮かんでいるというのは、シンプルにすごいなと、同時に、俳句が分かる人はロマンチストだなと感じました。


考えるのではなく、感じることからしか生まれない言葉たち。
「感じる」ということは「受け取る」イメージです。しなやかに受け取り、そして凝り固まることなくしなやかに自分の頭で考えるって大事ですね。みんな違うことを考えているのなら尚更。
 
 
お洋服と和のうつわと珈琲豆のお店
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