で。Riyonができてから。
- 2018/06/16
- 17:03
昨日のRiyonができるまでの続きです。
こんにちは。
珈琲豆・器・洋服
埼玉県熊谷市のセレクトショップ【Riyon】みわです。
オープンして数か月たったころ、いつものように東京に雑貨の買い付けにでていた私は
「こんなお洋服もお客さまに着てほしいのに」
と、色違いで2枚だけ、ワンピースをお店に置きました。
並べてすぐ、2枚とも売れていきました。
お客さまはおっしゃいました。
「もっとお洋服いれてよ」
って。
そこから、本格的にお洋服を並べることになりました。
(今では珈琲豆・陶器・お洋服のほかに、これはオススメしたいなと思うものもおいています。)
まもなく、母が癌になりました。私は闘病中の母の代わりに、授業の合間にお店に立つ日々が続きました。
あぁ。このままきっと、私はここで働くのだろう。
ぼんやりとそんなことを考えていました。
周りが内定に一喜一憂しているのを尻目に、私はいつもRiyonに立っていました。
陶器のことは一切わかりませんでした。
が、興味を持ち始めるまで、そう時間はかかりませんでした。でも、そのときは安くて実用的なものが喜ばれると思っていて、美濃焼の、カタログで取り寄せるようなもの(手作りでないもの)も随分売っていました。
大量生産がわるいわけではありませんが、それでもある程度のレベルは保ちたい。
母が、私の将来の選択肢を奪ってしまったと悩んでいたのは気づいていました。そのため退院したその日からお店にたち、私に申し訳ないといいました。
私は母の体調が心配だったし、Riyonが嫌だとも思っていなかったので、さほど気にしていないつもりでしたが、外へのあこがれ、それ以上に周りが知っていることを自分が知らないことへの焦燥感にかられていました。
母の体調が落ち着いた頃、私は家を出ました。
そして、アパレルやイベントコンパニオン、身体を壊して収入が途絶えたときには、某運送会社で、日払いの給料をもらえる夜間の荷物の仕分け作業なども(短期間ですが)しました。
数年後、Riyonに戻ってきたとき、そこにはずっと変わらずにRiyonを愛してくださるお客さまと、私が不在でも守り続けていた母の姿がありました。
勝手を言って急にいなくなった私を、お客様は笑顔で、嬉しそうに迎えてくれました。
Riyonのお客さまの多くは60、70代です。私と歳は少し離れているけれど、お友達みたいに仲良しです。

身体を壊すと心配し、美味しいパンを見つければ食べさせたいと持ってきてくれ、どこかに出かけると大好きなチョコレートをお土産に買ってきてくれる。
愛には愛を以てかえすものだと思う。
これからどんなふうにお店が変わるか、それとも変わらないのか、それはわからないけど、ただ変わらないと分かっていることは、私はお客さまが大好きだということ。
Riyonはそうやって、できているということ。
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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こんにちは。
珈琲豆・器・洋服
埼玉県熊谷市のセレクトショップ【Riyon】みわです。
オープンして数か月たったころ、いつものように東京に雑貨の買い付けにでていた私は
「こんなお洋服もお客さまに着てほしいのに」
と、色違いで2枚だけ、ワンピースをお店に置きました。
並べてすぐ、2枚とも売れていきました。
お客さまはおっしゃいました。
「もっとお洋服いれてよ」
って。
そこから、本格的にお洋服を並べることになりました。
(今では珈琲豆・陶器・お洋服のほかに、これはオススメしたいなと思うものもおいています。)
まもなく、母が癌になりました。私は闘病中の母の代わりに、授業の合間にお店に立つ日々が続きました。
あぁ。このままきっと、私はここで働くのだろう。
ぼんやりとそんなことを考えていました。
周りが内定に一喜一憂しているのを尻目に、私はいつもRiyonに立っていました。
陶器のことは一切わかりませんでした。
が、興味を持ち始めるまで、そう時間はかかりませんでした。でも、そのときは安くて実用的なものが喜ばれると思っていて、美濃焼の、カタログで取り寄せるようなもの(手作りでないもの)も随分売っていました。
大量生産がわるいわけではありませんが、それでもある程度のレベルは保ちたい。
母が、私の将来の選択肢を奪ってしまったと悩んでいたのは気づいていました。そのため退院したその日からお店にたち、私に申し訳ないといいました。
私は母の体調が心配だったし、Riyonが嫌だとも思っていなかったので、さほど気にしていないつもりでしたが、外へのあこがれ、それ以上に周りが知っていることを自分が知らないことへの焦燥感にかられていました。
母の体調が落ち着いた頃、私は家を出ました。
そして、アパレルやイベントコンパニオン、身体を壊して収入が途絶えたときには、某運送会社で、日払いの給料をもらえる夜間の荷物の仕分け作業なども(短期間ですが)しました。
数年後、Riyonに戻ってきたとき、そこにはずっと変わらずにRiyonを愛してくださるお客さまと、私が不在でも守り続けていた母の姿がありました。
勝手を言って急にいなくなった私を、お客様は笑顔で、嬉しそうに迎えてくれました。
Riyonのお客さまの多くは60、70代です。私と歳は少し離れているけれど、お友達みたいに仲良しです。

身体を壊すと心配し、美味しいパンを見つければ食べさせたいと持ってきてくれ、どこかに出かけると大好きなチョコレートをお土産に買ってきてくれる。
愛には愛を以てかえすものだと思う。
これからどんなふうにお店が変わるか、それとも変わらないのか、それはわからないけど、ただ変わらないと分かっていることは、私はお客さまが大好きだということ。
Riyonはそうやって、できているということ。
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
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