ケータイの電源を切っていた頃の話。
- 2018/02/25
- 23:51
ガラケー時代の話なのですが、いえ、記憶も曖昧なのですが、10年くらい前のこと。
確かその頃はみんな、ストラップにかわいいキャラクターとか、絶対に使いにくそうなすごく大きいのとかを、やたらつけていた時代だった気がします。
こんにちは。
珈琲豆・器・洋服
埼玉県熊谷市のセレクトショップ【Riyon】みわです。
スマホでなんでも調べられる今とは違いますが、その頃はその頃なりのケータイの楽しみ方があったのか、文字通りケータイは常に携帯していないと気が済まないほど、私はケータイに依存していました。
あるとき、これは自分こそがケータイのストラップとなっているのではないか。と、一切の機能が使えない、いわゆるらくらくホンのようなものに、無駄に機種変更しました。
それから、ケータイを見る癖はなくなり(なくなりもなにも、機能がないから見ても仕方がない)その時間はもっぱら読書に費やされました。
当時、一人暮らしで狭い部屋に住んでいたので、物は増やしたくないし、お金もないしで、頻繁に図書館に行っては、沢山の本を借りて来て読みあさっていました。
実は内容はもうあまり覚えていないのだけれども、その頃集中的に読んでいたのが、田口ランディ、町田康、西原理恵子、鴨志田穣でした。
西原理恵子さんと、亡くなられた鴨志田穣さんの元ご夫婦は、鳥頭紀行、アジアパー伝などを出していましたが、それを読んでは、自分が知らないことが、世の中にはありすぎると感じていました。
いいこちゃんで生きることが正義だと思っていたけど、それが恥ずかしくなるほどぶっ飛んでいました。本を読むことで、その夫婦の生活をありありと見せつけられました。
タイに興味を持ったのはこの辺りがきっかけだったと思います。
以前も書いたことがありますが、宿をとらずに海外旅行に行くなど、私はそれまでしたことがありませんでした。正直怖かった。
カオサンは、バックパッカーが集まるゲストハウス通り。深夜でも欧米人やアジア人がそこかしこで盛り上がり、酔いつぶれていました。
スマホはありませんから「地球の歩き方」だけを頼りに、気が変わればアユタヤやパタヤ、チェンマイなど、別の都市に移動していました。

そのときはガラケーの電源すらいれていないので、これはその時の写真ではなくて、すでにスマホを持ったあとに行ったときの写真だけれども、アユタヤ遺跡のライトアップは本当に綺麗。
カオサンでの私の楽しみは、屋台のパッタイ(タイ風焼きそば)や、ロティというクレープ風のスイーツだったんだけれども、実は外国の屋台で食べ物を買うのも、初めはビビっていました。お腹を壊したらいけないと思って。でもそれじゃおもしろくないなと思ったのです。色々経験しなくちゃって。だから、必要以上に遠回りするタクシーの運転手に文句をいうのも、やったことがないのでとりあえずやってみました(って、それはなんか違う)。
とにかく私はそこで、多くの、見たこともない自分をみました。それまで、一人旅など行こうと思ったことすらなかったのですから。
もうこのパスポートを使うことは(当然)ないけど、こんな薄っぺらいノートに、自分の歴史が刻まれているのかと思ったら、なんともいえない懐かしい気持ちになり、怯えていた昔の自分に出逢いました。ありがとうって思う。そういうのを経て、今があるのだから。
私は旅行が好きです。でも最近全然行ってない。どこかに行きたいな。
Riyon
埼玉県熊谷市別府5-80-3
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日

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確かその頃はみんな、ストラップにかわいいキャラクターとか、絶対に使いにくそうなすごく大きいのとかを、やたらつけていた時代だった気がします。
こんにちは。
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埼玉県熊谷市のセレクトショップ【Riyon】みわです。
スマホでなんでも調べられる今とは違いますが、その頃はその頃なりのケータイの楽しみ方があったのか、文字通りケータイは常に携帯していないと気が済まないほど、私はケータイに依存していました。
あるとき、これは自分こそがケータイのストラップとなっているのではないか。と、一切の機能が使えない、いわゆるらくらくホンのようなものに、無駄に機種変更しました。
それから、ケータイを見る癖はなくなり(なくなりもなにも、機能がないから見ても仕方がない)その時間はもっぱら読書に費やされました。
当時、一人暮らしで狭い部屋に住んでいたので、物は増やしたくないし、お金もないしで、頻繁に図書館に行っては、沢山の本を借りて来て読みあさっていました。
実は内容はもうあまり覚えていないのだけれども、その頃集中的に読んでいたのが、田口ランディ、町田康、西原理恵子、鴨志田穣でした。
西原理恵子さんと、亡くなられた鴨志田穣さんの元ご夫婦は、鳥頭紀行、アジアパー伝などを出していましたが、それを読んでは、自分が知らないことが、世の中にはありすぎると感じていました。
いいこちゃんで生きることが正義だと思っていたけど、それが恥ずかしくなるほどぶっ飛んでいました。本を読むことで、その夫婦の生活をありありと見せつけられました。
タイに興味を持ったのはこの辺りがきっかけだったと思います。
気づいたら12月でパスポートの期限が切れていた。ペラペラめくってみたら、バンコクにハマっていた頃のページがあって、色んなことが蘇ってきました。またカオサンロードをうろつきたいな。 pic.twitter.com/UvwUqfiTpT
— みわ♪和の器と洋服と珈琲。Riyon (@chococoooa) 2018年2月25日
以前も書いたことがありますが、宿をとらずに海外旅行に行くなど、私はそれまでしたことがありませんでした。正直怖かった。
カオサンは、バックパッカーが集まるゲストハウス通り。深夜でも欧米人やアジア人がそこかしこで盛り上がり、酔いつぶれていました。
スマホはありませんから「地球の歩き方」だけを頼りに、気が変わればアユタヤやパタヤ、チェンマイなど、別の都市に移動していました。

そのときはガラケーの電源すらいれていないので、これはその時の写真ではなくて、すでにスマホを持ったあとに行ったときの写真だけれども、アユタヤ遺跡のライトアップは本当に綺麗。
カオサンでの私の楽しみは、屋台のパッタイ(タイ風焼きそば)や、ロティというクレープ風のスイーツだったんだけれども、実は外国の屋台で食べ物を買うのも、初めはビビっていました。お腹を壊したらいけないと思って。でもそれじゃおもしろくないなと思ったのです。色々経験しなくちゃって。だから、必要以上に遠回りするタクシーの運転手に文句をいうのも、やったことがないのでとりあえずやってみました(って、それはなんか違う)。
とにかく私はそこで、多くの、見たこともない自分をみました。それまで、一人旅など行こうと思ったことすらなかったのですから。
もうこのパスポートを使うことは(当然)ないけど、こんな薄っぺらいノートに、自分の歴史が刻まれているのかと思ったら、なんともいえない懐かしい気持ちになり、怯えていた昔の自分に出逢いました。ありがとうって思う。そういうのを経て、今があるのだから。
私は旅行が好きです。でも最近全然行ってない。どこかに行きたいな。
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