fc2ブログ

記事一覧

ケータイの電源を切っていた頃の話。

ガラケー時代の話なのですが、いえ、記憶も曖昧なのですが、10年くらい前のこと。
確かその頃はみんな、ストラップにかわいいキャラクターとか、絶対に使いにくそうなすごく大きいのとかを、やたらつけていた時代だった気がします。
 
 
こんにちは。
 
珈琲豆・器・洋服
埼玉県熊谷市のセレクトショップ【Riyon】みわです。
 
 
 
スマホでなんでも調べられる今とは違いますが、その頃はその頃なりのケータイの楽しみ方があったのか、文字通りケータイは常に携帯していないと気が済まないほど、私はケータイに依存していました。
 
 
あるとき、これは自分こそがケータイのストラップとなっているのではないか。と、一切の機能が使えない、いわゆるらくらくホンのようなものに、無駄に機種変更しました。
 
 
それから、ケータイを見る癖はなくなり(なくなりもなにも、機能がないから見ても仕方がない)その時間はもっぱら読書に費やされました。
 
当時、一人暮らしで狭い部屋に住んでいたので、物は増やしたくないし、お金もないしで、頻繁に図書館に行っては、沢山の本を借りて来て読みあさっていました。
 
 
実は内容はもうあまり覚えていないのだけれども、その頃集中的に読んでいたのが、田口ランディ、町田康、西原理恵子、鴨志田穣でした。
 
西原理恵子さんと、亡くなられた鴨志田穣さんの元ご夫婦は、鳥頭紀行、アジアパー伝などを出していましたが、それを読んでは、自分が知らないことが、世の中にはありすぎると感じていました。
いいこちゃんで生きることが正義だと思っていたけど、それが恥ずかしくなるほどぶっ飛んでいました。本を読むことで、その夫婦の生活をありありと見せつけられました。
 
タイに興味を持ったのはこの辺りがきっかけだったと思います。
 
 
 

 
 
以前も書いたことがありますが、宿をとらずに海外旅行に行くなど、私はそれまでしたことがありませんでした。正直怖かった。
カオサンは、バックパッカーが集まるゲストハウス通り。深夜でも欧米人やアジア人がそこかしこで盛り上がり、酔いつぶれていました。
スマホはありませんから「地球の歩き方」だけを頼りに、気が変わればアユタヤやパタヤ、チェンマイなど、別の都市に移動していました。
 
fc2blog_20180225232733440.jpg
そのときはガラケーの電源すらいれていないので、これはその時の写真ではなくて、すでにスマホを持ったあとに行ったときの写真だけれども、アユタヤ遺跡のライトアップは本当に綺麗。
 
カオサンでの私の楽しみは、屋台のパッタイ(タイ風焼きそば)や、ロティというクレープ風のスイーツだったんだけれども、実は外国の屋台で食べ物を買うのも、初めはビビっていました。お腹を壊したらいけないと思って。でもそれじゃおもしろくないなと思ったのです。色々経験しなくちゃって。だから、必要以上に遠回りするタクシーの運転手に文句をいうのも、やったことがないのでとりあえずやってみました(って、それはなんか違う)。
 
とにかく私はそこで、多くの、見たこともない自分をみました。それまで、一人旅など行こうと思ったことすらなかったのですから。
 
 
もうこのパスポートを使うことは(当然)ないけど、こんな薄っぺらいノートに、自分の歴史が刻まれているのかと思ったら、なんともいえない懐かしい気持ちになり、怯えていた昔の自分に出逢いました。ありがとうって思う。そういうのを経て、今があるのだから。
 
 
私は旅行が好きです。でも最近全然行ってない。どこかに行きたいな。
 
 
 
 
Riyon
 
 
埼玉県熊谷市別府5-80-3  
TEL : 048-533-9533
営業時間 :11時~18時
おやすみ:日/月曜/祝日
 
 
 
にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 熊谷情報へ
にほんブログ村

プロフィール

Riyon

Author:Riyon
埼玉県熊谷市。籠原駅から徒歩15分ほど、公園のめぐりにある、珈琲豆と器とお洋服の、小さな小さなセレクトショップ、Riyonです。
Open 11:00~18:00 日/月曜/祝日はおやすみです。  

記事カテゴリ【月別】